職場のこと、進路のこと、趣味活動のこと。
悩んでしまうときってありますよね。
私のよくあるパターンは「なんだかイヤなことが起きている、起こりそう、と私は察知しているけど、周りと温度差がある」です。
ケガするとわかっているのにそのまま転ばされるのはとてもストレスです。解決したい。でも自分の察知にもそこまで客観的根拠がない。そんなとき、第三者に話してみて意見を求めたりします。そしてfE界隈の人に言われる言葉。
「それはブランチだね」
聞いたときは「そうだよなぁ、ブランチ書けばいいよなぁ」と思うわけですが、これが、なかなか、書き出さない。なんだかめんどくさい。あぁめんどくさい。次の休みになったら書こう。(そしてそのまま忘れる。)
最近、さすがにめんどくさいで放ってはおけない事象が発生したので、重い腰を上げてブランチを書いたところ、私がなぜ「めんどくさい」でアパシーに陥ってしまうのか推察できたので、経験を共有します。
書き始めは、これでした。
“表題:「▲▲」苦情の発生スキーム”
なかなかに時間をかけて書きました。
ところが、書きあがったのは、苦情の内容とは全く関係ない、ネガティブブランチでした。一番上の箱は、「▲▲という苦情」ではなく、「お客さんが弊社の対応に不満足である。」になっていました。
驚きました。私は、社内の様子を見ていて、(お客さんにあんな発言をぶつけたら、そりゃ苦情になるわ)とひやひやしていて、(でもでも、人の発言を教育・管理するとか、無理ゲーじゃね?)(別の原因があるのか?)と勝手に脳内簡易ブランチをつくって考えていたのですが、実際に書き出してみると、お客さんの不満足につながっているボトルネックは、私の思っていた“あんな発言”ではなかったのです。“あんな発言”があろうがなかろうが、お客さんは弊社の対応に不満足だったのです。
ネガティブブランチさえできてしまえば、あとはポジティブになるように変換するだけです。一番上が「お客さんが弊社の対応に満足である。」になるように、箱と矢印をどんどん追加していきます。
すごく明確な解決策がでてきたのでした。
事業部長に面談を申し込んで10分後。私の提案は来年の施策として決まったのでした。
一連を振り返ってみると、わたしにブランチ書くのめんどくさい~と思わせていたのは、「悪い結果には原因があって、原因を解決しなければいけない」という強い思い込みでした。
原因にアプローチしなくても、根本原因がわからなくても、いやな結果(UDE)とこうありたい姿(DE)さえ描ければ、解決策は出せるんだ。
最近、自分の愚痴を聞いてもらうだけでなく、人の話を長々と聞く機会が増えてきたのですが、今回の発見を心に置いて聞いてみています。鬱々とならずに話ができる感じがします。