君は、その障害を取り除けるか

このエントリーは、TOCfE Advent Calendar 2015の8日目の記事です。
昨日のエントリーは、aegさんの”意見の対立を考えてみる”でした。

「公私ともに多忙そうで、パワフルな」と紹介されました、たのっちです。

ちょうどいま、なぜ私はここ一年の間をパワフルに動けたのかなというのを、思い起こしておりました。
そこで気づいたことがありました。
アンビシャス・ターゲット・ツリーで言うところの「障害」を取り除くのが楽しかったのでした。

ATTで「障害」を書く理由

では、障害とはなにか。TOCfE公式テキストブックには、「障害とは、アンビシャス・ターゲットの達成を妨害する何かです。」と書かれています。
世の中「やりたいけどできない」「先に進まない」「それどーするの」といった問題が、山ほどあるんじゃないかなと思います。この「やりたい」が、アンビシャス・ターゲット。すなわち、目標となります。
こうしたことに対して「それ、なんでできないのだろう」と聞いてみると、「◯◯が☓☓だからできないのよね」といった答えが返ってきます。
これが「障害」。あるいは「言い訳」ですね。
逆を言うと、この「障害」がなくなれば、できないことができてしまうわけです。

people are good

TOCの4本柱のひとつに「people are good」というものがあります。「人はそもそも善良である」と訳されています。
では、なぜ「人はそもそも善良である」のに、うまくいかないことが多いのか。これも、それぞれの事象に対して「障害」があるからだと考えています。

君は、その障害を取り除けるか

では、こうした「障害」を聞いたとき、「それ、俺が取り除こうか」と言えるかどうか。
これが、私のパワフルさの鍵なのだなと、あらためて気づきました。

「それ、俺が取り除こうか」と言うためには、

  • 障害を取り除ける能力がある
  • 障害を取り除ける時間がある

という要素が必要だと思っています。
能力や時間というと「えええ!なんかハードル高そう。」と思うかもしれませんが、大丈夫です。
問題には、複数の「障害」が存在します。
その障害のなかで「俺が取り除ける方法がある障害」を、その方法使って、時間内に取り除けばいいのです。

そうやって障害を取り除くと相手は「できるじゃん!」となります。
それを続けていけば、問題はどんどん解決の方向に進んでいきます。
そうして、ものごとがどんどん先に進んでいくと、なんだか楽しくなっていきます。
これがうまく回ると「多忙だけどパワフル」という状態が生まれるのだなぁと、いま、気付きました。

勝算があれば、掛けてしまう。

結局のところ、うまくやれそうだから、うまくやる。
完全に思った通りにはいかないけど、だいたい思った方向でうまくいく。
という勝算がついていることをやっているだけです。
それで場や状況がうまく回り始めれば、あとはだいたいどうにかなっちゃう。

「勝つための算段はしてあるから、無理をせず気楽にやって欲しい。」

とか

「俺たちは伊達や酔狂でこういう革命戦争をやっているんだからな」

と言った言葉が銀河英雄伝説という作品にあるのですが、このノリで障害を乗り越えるための最初の一手を打てばいいんだろうなぁと思います。

次のエントリと告知

明日の TOCfE Advent Calendar 2015 9日目はMasaki Doiさんです。「大学 x コミュニティ」というお題だと、噂が聞こえております。大学のときに、TOCを知りたかったぜ。

また、TOCfEのちょっとした活用事例を山ほど聞けるイベントが、12月19日(土)、アキバの非日常なスペースで開催されます。私も伊達と酔狂で(むしろ、ほぼ酔狂?)超えてきた障害の話をしてみる予定です。

【東京開催】日常系非日常TOCfE ~日常の中でちょこっとやってみたこと言う会~
大仰なイベントとか、ウルトラCな事例でなくていい。普段使いの、日常の一コマで使うTOCfEの話。「こういうのでいいんだよ。こういうので。」とどこから聞こえてきたらいいな。そんな感じで開催しますので、興味をお持ちの方は、気軽に遊びにきてくださいませ。

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意見の対立を考えてみる

このエントリーは、TOCfE Advent Calendar 2015の6日目の記事です。
昨日のエントリーは、石村さんの”TOCfEのツールを使うとよさそうな会話”でした。

意見の対立を考えてみる

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TOCfEでとりあつかう3つのツールのうちの1つクラウドでは、意見の対立について考えることができます。

意見の対立について考えるメリットは、思わぬアイデアで対立を解消することができるかもしれないし、対立って苦しいので、それを構造的に考えられるだけでもかなり楽になったりします。

では、意見の対立とは何でしょうか。

対立の例を挙げてみます。

私はソフトウェア開発会社で働いているので、お客様から要求をうかがってシステムを作ることを日々やっていますが、作るシステムに対してお客様が「要求をなるべく多く詰め込む」ことを望まれることがあります。
最初から要求が多ければ、予算や期間も多くとって進めていけばよいのですが、予算や期間が決まった上で、要求がどんどん増えてくると、このときの私の反応としては、お客様の「要求をなるべく受け入れない」ように動かざるを得なくなります。

この対立についてTOCfEでのクラウド(対立解消図とも呼ばれる)を書いてみましょう。

「要求をなるべく多く詰め込む」や「要求をなるべく受け入れない」というのは、クラウドでは、「行動」と分類します。

action01.png

次に「行動」を起こしたいと思うトリガーを考えてみます。
クラウドでは「要望」と呼ばれています。

「要求をなるべく多く詰め込む」のは、「業務をなるべくシステム化することにより効率化したい」ためです。
一方、「要求をなるべく受け入れない」のは、(システム開発の)「納期・予算を守る」ためとしておきましょう。

それを図に書いてみます。want02.png

2つの「要望」について、クラウドでは「共通目標」というのを定義します。
この場合であれば、「業務をシステムによりうまくまわす」というのが共通目標でしょうか。

goal02.png

対立、すなわちジレンマが存在するときには、必ず共通の目標のような同じく目指すべきものが存在します。

私も最初、ここには違和感があったのですが、共通の目標がなければ、それぞれの行動を別に取ればよくそこでは対立は発生しません。
同じ目標に対して、両方の行動がこっちをたてるとあっちがたたずという状況に思えるからそこに対立があるように見えます。

ここで、実は対立しているのは「行動」であって「要望」は必ずしも対立していません。実世界の中の議論でも対立してしまうことはよくありますが、「要望」を見据えた行動について、喧喧諤諤と意見をかわしていますが、よく聞くと両者で実現したい共通の目標があるからこそ「要望」は実は対立していないということがあったりします。

相手がそのような行動を起こしている「前提」を考えてみます。下でオレンジ色の枠で囲っているのが前提になります。

assumption01.png

意見の対立が生じているとき、相手の意見はたいてい聞く気になれません。なぜなら、こちらの何かが脅かされていることが多いからです。

しかし、対立構造の相手の立場で考えてみて、なぜそのような行動を起こしたいと考えているのだろうという前提を考えてみると、相手の立場なりに納得できることがでてきたりします。

相手の立場に立って物事を考えてみるというのは、慣れないと難しいのですが、クラウドを書く場合にはそれが促されるのでそれだけでも対立構造の理解に役立ちます。相手の要望、行動を上に書くのも相手側の思惑をきちんと考えますよという思いが表れであったりもします。

対立の解消について

さて、ここが、クラウドの真骨頂なんですが、対立が生じているのは、お互いの前提・思い込みのためなのではないかと考え、対立の解消を考えます。相手側も誰かを困らせようとして、そのような行動を取っているわけでないのであれば、行動をする前提があるはずなのです。

この場合、相手側の前提を検討するのであれば、「本当になるべく多くの機能が実現された方が業務は効率化するんですか?」とか、「本当に予算内で多くの機能を実現した方が自分達にとって得なんですか?」とかを確認することになります。

自分側の前提を検討するのであれば、「本当に実現すべき要求が増えるほど開発費用、期間はかかるんですか?」、「本当に同じ予算ならば開発量を減らした方が自分達にとって得なんですか?」というのを確認することになります。

確認した上で前提が思い込みであれば、対立が解消できることもあります。例えば、「なるべく多くの機能を実現した方が業務を効率化できる」というのが思い込みであり、シンプルな機能の実現で重要な業務の効率化ができるのであれば、要求をしぼりこんで対立を解消することができます。

他にも、自分達の「要求が増えると開発期間や費用が増えて、システム開発予定が守れない」というのも思い込みで、必要な開発については交渉すれば予算・期間の交渉が可能かもしれません。

上記の例だと、そもそも相手側の「多くの業務をシステム化する」という要望も思い込みかもしれません。

長くなってしまいましたが、クラウドでは、このような対立構造を記述して、そこにある構造や思いを表現して、打開する策が無いかを考えることができます。

それだけなくても、対立を表現できるクラウドという記法を勉強することで、実世界で、どうしようもない対立(ジレンマ)に遭遇したときであっても「対立キターー!」クラウドで解消してやる〜と思うだけでも、心の余裕がかなり出る(これがこの記事で言いたかったこと)のでおすすめです。

対立を解消し霧散するためのよくあるパターンや、分析の方法などについては本やTOCfE Bootcamp などで説明されていますので、興味を持たれた方は是非、参照してみてください。

ちなみに、最近、私が一番気になっている対立は以下のものです。これの解決は大変難しそうだ〜〜。

ghost_cloud.png

 


おっと、上記で説明したTOCfEクラウドを含め他の2つのツールについても、TOCfEを日常の中でこんな風に使ったよ、というお話を聞けるイベントが12月19日(土)、秋葉原で開催されます。

【東京開催】日常系非日常TOCfE ~日常の中でちょこっとやってみたこと言う会~

クラウド含め興味を持っていただいた方が知るのにもってこいのイベントですね。

次のエントリ

明日の TOCfE Advent Calendar 2015 8日目は、公私ともに多忙そうで、パワフルなたのっちです。おたのしみに!

TOCfEのツールを使うとよさそうな会話

このエントリーは、TOCfE Advent Calendar 2015の6日目の記事です。
昨日のエントリーは、てらひで(@terahide27)さんの”【簡易版】算数の文章問題とバナナで考える問題解”でした。
今日は石村が担当させていただきます。

*TOCfEについて
私がTOCについて知ったのは、ザ・ゴールという本がきっかけでした。
ザ・ゴールは読んだし、各ツールを使ってみたい気持ちはあったけれど、
自分できっかけを作って始めるのはなかなか腰が重いもので、
本は読んだけれど活用されていないというよくある状態でした。
TOCfEはTOCのツールからエッセンスを抜き出したもので、
勉強会では座学のみではなくワークもあるということで、
実際に使ってみる機会として参加したのを覚えています。
私はまだ1回ずつ参加しただけのヒヨっ子なので、
ベテランの方々からすると理解が間違っていたり浅かったりもすると思いますが、
今回は私なりにTOCfEのツールを紹介してみたいと思います。

*本題
ひととおりTOCfEのツールを知ってみると、
人との会話の中で、気になるキーワードがでてきました。

「これが理想なんだけど、難しくてどこから手をつけていいかわからない」
「アレさえなければこんなことにはならなかった」
「あちらを立てればこちらが立たずで」
「だってああいうことされるとこっちは諦めるしかないじゃん」
「なんかできる気がしない」
「がんばってるつもりなんだけど変わらない」

私の周りではわりとよく聞くセリフなのですが、いかがでしょう。
上記はいずれも、TOCfEのツールを使ってみればいいんじゃないかしら、と思う会話です。
どのツールがどんなときに使えそうかというと、こんな感じです。

・ブランチ
「アレさえなければこんなことにはならなかった」
ブランチは、原因と結果に本当に因果関係があるのか?ほかの原因はないのか?
ということを考えるのに使えると思っています。
なぜ「こんなこと」になったのか、その原因は本当に「アレ」だったのか・・・
ブランチを作ってみて、できれば周りの人にも見てもらうと、
実は本当の原因は「アレ」じゃなかった。とか、
「アレ」を原因から取り除いても、最終的に「こんなこと」になってしまう。とか、
気付きが得られるかもしれません。
「アレ」に対処する前に一度ブランチを作ってみると良いかもしれません。

・クラウド
「あちらを立てればこちらが立たずで」
「だってああいうことされるとこっちは諦めるしかないじゃん」
クラウドは、ジレンマ、対立を解消したいときに、使えると思っています。
「あちら」を立てることも「こちら」を立てることもあきらめたくない。
「ああいうことされる」のはどうしてなのか?「諦め」なくてもお互いの目的は果たせるのではないか。
ほんとは両者とも同じ目的に向かおうとしていたのではないか。
ということを考えてみるツールだと思っています。
つい行動だけを見て良し悪しを判断してしまうかもしれませんが、
お互いの要望の先に共通目的があるなら、
その対立は解消できるかもしれません。

・ATT
「これが理想なんだけど、難しくてどこから手をつけていいかわからない」
「なんかできる気がしない」
「がんばってるつもりなんだけど変わらない」
ATT(アンビシャスターゲットツリー)は、
夢が今の自分から遠すぎてどこから手をつけてよいかわからなかったり、
思いついたことからやってみたけれどいっこうに目標を達成できない、
なんてときに使えると思っています。
目標を達成できていない理由(素直な言い訳なんかも含めて)を洗い出し、
それらを解消するための手段を考えていきます。
それから、その理由や言い訳、手段を順番に並べ替えて、目標にちゃんとつながりそうか確認していきます。
思いつきではない確かな1歩を踏み出すのに使ってみるとよいかもしれません。
ATTはブランチの作り方を知って因果関係の確かめ方を理解してからの方が、
より良いツリーが作れるように思うのですが、
私自身はATT→クラウド→ブランチの順で受講してしまったので、
またATTの勉強会に参加したいなと思っています。

*告知
TOCfEを日常の中でこんな風に使ったよ、というお話を聞けるイベントが
12月19日(土)、秋葉原の素敵な会場で開催されます。

【東京開催】日常系非日常TOCfE ~日常の中でちょこっとやってみたこと言う会~

「どんなときに使えばいいかよくわからない」「みんないつ使ってるの?」という方に、ぜひ!

*次のエントリー
明日の TOCfE Advent Calendar 2015 7日目は、エイジさんです。おたのしみに!

【簡易版】算数の文章問題とバナナで考える問題解決

このエントリーは、TOCfE Advent Calendar 2015 の5日目の記事です。

昨日は、吉田裕美子さんの “「幸せに暮らす」ために必要なこと” でした。

今日は てらひで(@terahide27) がお送りします

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今日のお話しはブランチを使った問題解決がテーマです

ある日、たかしくんには算数の宿題が出ていました。

「たかしくんのうちのバスケットには2本のバナナがあります。そこにお父さんがバナナを3本買ってきてバスケットに入れました
たかしくんは何本のバナナを食べることができますか?」

次の日たかしくんは以下の答えを先生に伝えました
「ぼくは4本バナナを食べることができます」

先生は困ってしまいました。先生が期待している答えは「5本」だったからです

なぜこのような行き違いが生まれてしまったのでしょうか?

たかしくんは宿題を以下のように考えました

「バスケットには2本のバナナがある」
「お父さんが3本のバナナを加えた」
「バスケットの中には5本のバナナがある」
「聞かれていることはバスケットのバナナの数ではなく、食べられる本数である」
「ぼくは以前にバナナを5本食べたとき気持ち悪くなった」
「答えは4本」

これをブランチであらわしてみます。
ブランチとはTOCfEのツールの一つで原因と結果の関係(因果関係)を表すためのツールです。

a
矢印の間をつないでいる楕円は「バナナ」といい、AND(論理積)であることを表しています

さて、先生の想定をブランチにしてみましょう。

b

たかしくんのブランチと比較してみると、先生が想定していなかった部分は
「聞かれていることはバスケットのバナナの数ではなく、食べられる本数である」
の部分になります。
つまり、この部分がなければ結果の部分つまりたかしくんの答えは「4本」にはならなかったと考えられます。

この例のようにバナナで繋がった複数の原因はどれか一つでもなくなると結果に繋がらなくなります。
例えば、
「ぼくは以前にバナナを5本食べたとき気持ち悪くなった」
の部分についても気持ち悪くなっていなかったら結果は変わってきますよね?
このように原因と結果の関係を表すことで、実際の問題解決に繋がっていくこともできます。
なぜならば、上記の例のとおり、バナナで繋がった原因がたくさんある場合は、そのどれか一つを排除することで問題解決に繋がるからです。
一見複雑そうに見えるお手上げな問題があったとしても、特定の一部を変えるだけで問題解決に繋がることが分かれば解決のきっかけになっていきませんか?

本稿をご覧の皆さまもよかったらバナナがたくさん繋がったブランチを書いてみてはいかがでしょうか? (^-^) ノシ

ところで本稿の問題ですが、そもそも先生があいまいな宿題の出し方をしたことが問題ですよね?
「バスケットの中のバナナは何本になりましたか?」のように明瞭な問題の出し方をしていればたかしくんも迷わなかったと思います。
この辺の話はTOCfEではCLRと呼ばれるツールで説明されます。
CLRに関してはきっとどなたかがAdventCalenderで触れてくるのではないかと思います(ちらっ)

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【告知】
TOCfEのちょっとした活用事例を次々と聞けるイベントが、12月19日(土)、アキバの非日常なスペースで開催されます。

【東京開催】日常系非日常TOCfE ~日常の中でちょこっとやってみたこと言う会~
TOCfEに触れてみたい方にうってつけのイベントだと思いますので興味をお持ちの方は、是非、ご参加ください。

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明日の TOCfE Advent Calendar 2015 のエントリは、石村さんです。
乞うご期待!

「幸せに暮らす」ために必要なこと

このエントリーは、TOCfE Advent Calendar 2015 の4日目の記事です。

昨日は、みっちょんこと、小路 慎浩さんの “私とTOCfEとの関わり -巻き込まれてナンボ-” でした。

バトンを小路さんから受け取った私、吉田裕美子 が本日は担当させて頂きます!(^^)

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私たちが、これから幸せに暮らして行くために、これまでより、一層意識して行かなければならないことは、どのようなことでしょうか。

仕事や学校での勉強、暮らし方・・・

1つ1つを考えてくと、「意識しなければならない事だらけ」で気がめいって来るかもしれません。

では、私たちの生活の中で、ここ数年で大きく変化し、これからもその変化が継続しそうなことに注目して考えてみるとしたらどうでしょう。

ものすごく当たり前のことかもしれませんが、私が感じている圧倒的な変化は、情報のやりとりが非常にすばやく、手軽に、広範囲に行うことができるようになり、その結果、ビジネスや様々な関わりの範囲も広がったということです。

ほんの数年前は、SNSなんて言葉がどういう意味か知っている人の方が少なかったのではないでしょうか?それが、今や70代の私の母でさえ、Facebookアカウントを持っている時代に変わりました。

この変化が、私たちの幸せに及ぼす影響、考慮しなければならないこととはどういうことなのか、少し考えてみたいと思います。

TOCfE

普段の生活に視点を動かしてみましょう。

私は、人財開発の小さな会社を経営していますが、家に帰れば、ごく普通のお母さんです。

夕飯の支度から、洗濯、掃除など、家事が家では待っています。

もう一方で、家を空けることが多い仕事なため、家族と夕食を一緒にとれるときは、少しはゆっくり話したいとも思います。自分が「ぐーたらを決め込みたい」という欲望も含めて・・(笑)

しかし、とても残念なことに、「1日の時間」は有限で、仕事から帰ってから寝るまでの時間は、さらにその一部にしか過ぎません。

家族と夕食後、ゆっくりおしゃべりしたり、ゆったりテレビを見たりしていると私はリラックスできますし、また家族とのコミュニケーションも取れてよい関係性が作れます。こんな「私の自由な時間」を満喫したい気持ちは、常に常に私の傍らにあり続けます。

でも、もう一方で、「私の自由な時間」が一定量確保されることで、「明日着る体操着が洗濯されてない」とか、「乾いた洗濯物がまだ畳まれていない」とか、そんな目の前の小さな、終わっていない家事の1ピースが、誰かの利便性に影響を及ぼします。

もちろん、この「家事の1ピース」を私が必ずやらなければならないわけでもありません。

家族の誰かが担ってくれればいいわけなのですが、その場合、家族の誰かの「自由な時間」を、その家事の1ピースに費やすことになります。

このことに関して、良い・悪いを言いたいのではありません。

つまり、こんなことが言えるのではないかと思うのです。私たちは、自分の自由を得るということを、誰かの自由に寄りかかりながら実現している・・と。

・・・

さて、以前、ある集まりで、哲学者の苫野一徳さんのお話しを伺うことができました。

この時、私が聞いた苫野さんのお話しは、おおよそこちらのTEDで語られている事と同じでした。

苫野さんのおっしゃる「自由の相互承認の原理」とは、上述のような事柄をうまくやりくりしながら生きていくために大切なことなのではないかと思うのです。

視点をまた、「私たちが将来に渡って幸せに生きて行くために、より一層意識しなければならないこと」に転じてみましょう。

私たちの暮らしは、以前に増して、より広範囲につながりながらなされるようになってきています。それは、どういうことか・・。自由の相互承認に基づいて考えれば、私たちが、より快適である、より暮らしやすい、より楽しい・・と感じる事は、すぐには思いつかないような遠く離れた人々の暮らしの中の些細な自由に影響を及ぼしている可能性が大きくなってきているということではないかと、私は考えています。

私には、現在14歳、中学2年生の息子がいます。

息子が生まれた時、こんなことを考えました。

私は、もちろん息子に将来幸せに暮らして欲しい。では、彼が一人幸せになる事と、彼が幸せな世の中で暮らすことと、どちらが彼にとって幸せなのだろうと問うてみると、答えは後者に違いないと。

で、あるならば、私たちがこれから将来に渡って幸せに生きていくために、より一層意識しなければならないことは、今まで以上に広い範囲で物事を捉えながら、自己と他者との自由を相互に承認する事ができる考え方ではないかと、私には思えてならないのです。

そうした考え方に、誰もが軸足をおいて物事を考えることで、私たちの選択する行動も、「幸せを作り出す」方向にチューニングされていくように思います。

・・・・

今回、このアドベントカレンダーで皆さんが紹介しているTOCfEというツールは、我々の日々の暮らしや仕事が、他者の自由に寄りかかってなされていることを認めながら、つまり、自由を相互に承認しながら、よりよい世の中を作って行くことが可能となる「考え方」を手に入れることができるツールです。

ツールに関する詳細は、是非、12/1にスタートした日々のブログをお読みいただければと思います。

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明日は、てらひでさん こと、寺嶋さん!!今年のTOCfE認定プログラムで、素敵な事例を発表して下さったのをすごーくはっきり覚えてます!エントリー、楽しみにしてまーす♪

私とTOCfEとの関わり -巻き込まれてナンボ-

このエントリーは、TOCfE Advent Calendar 2015 の3日目の記事です。
昨日のエントリーは、納富さんの”ツールの相性#TOCfE”でした。

昨日の納富さんのエントリーによると今年は私が大活躍の印象だった、とのこと。
それが本当かどうかはさておき、なんでこうなった?を振り返ってみようと思います。
自分のTOCfEとの関わりはどこから始まったのだろうと、因果関係でさかのぼってみると小学3年の時にその起点があったことに気付いたのでした。
(個人でのブランチの作成であることから、CLRは甘めで主観を多く含んでいること、いわばGood Enough重視であることをご容赦ください。個人で活用する際は、自分で納得できていることが私は重要だと思っている、ということです。)

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小学3年当時、C-C-Bというバンドが流行り、電子音で紡がれる音楽に衝撃を覚えました。
その延長となる中学時代にはTM Networkにハマり、貯金をはたいてシンセサイザーを購入しました。
しかしながら、幼少期に鍵盤類の習い事はしておらず、調の勉強なども一切することもなく、弾くとは言っても耳コピで遊ぶ程度で高校時代を終えました。

大学時代にはキーボードでバンドに加わるも音楽の勉強もしていなかったことから、アレンジもできず、もはやキーボードという楽器は、楽しさを感じられないものとなっていました。
そんな時、同じバンドのドラマーは女の子で、その子が叩くドラムの姿が非常にカッコよく見え、ドラムに転向するに至りました。

学外でのライブでの対バンで出演していたギタリストから、ドラムを叩く人間がいないから、と誘われて、バンドを組むことになり、就職後もその彼とは何回もライブを重ねる仲となりました。

大学卒業後、IT会社に就職し、製造業のお客様を担当する部門に配属となりました。
この頃に、先輩から製造業に関する面白い本があるということで、「ザ・ゴール」と出会ったのでした。

制約理論(Theory of Constraints:TOC)」の考え方も物語自体も非常に好きになり、本シリーズの新刊が出る度に購入して読みました。

就職してから10年ほど経った時に、プログラムの品質はどのように上げていけば良いのだろうかと悩んだ時期がありました。そこで自分と同様、IT会社に勤めていたバンドメンバー(例のギタリスト)に相談したところ、その彼は「てふかん」(ソフトウェアテスト技術者交流会(TEF)の関西在住ユーザーによる勉強会)の世話人を担当する新美 崇宏さんだったのでした。
そこから勉強会というものが世の中にあること、思った以上に同じ悩みを持った人が多いことを知り、当然ながら、その勉強会にも参加し、多くのシゲキを得ることができました。

ある日、新美さんに「TOC」という考え方がある、と話したところ、彼の会社の先輩こそが、TOC適塾を大阪で立ち上げた東 秀和さんだったのでした。そこからTOCの勉強会へ参加を繰り返し、様々な素晴らしい事例紹介を見るたびに心躍らせていたものでした。

しばらくして、思考プロセスが理解できなかった私は、TOCfEの日本上陸後、たけやん(竹中 正さん)の紹介ですぐにTOCfEに飛びつきました。
が、なかなか自ら使うということは少ないながらも、本当に困ったときにふと思い出して使った時には、見事に問題を解決でき、その実用性の高さに、今やどっぷり浸かるに至りました。

そこから関学でTOCfEトレーニングキャンパスを1年開催させて頂いたり、運よく2014年にシンポジウムに出させて頂いたのを皮切りに、今年のイベントに至ってはあれよあれよと冬、夏ともに、それぞれ取りまとめ役をさせて頂きました。

こうやって巻き込まれていくうちに、その深くにあるマインドに触れる時間も断然増え、そのマインドを体現する仲間たちと触れ合っていくことで、生きていく上でより大事なものに気付かせてくれる。TOCfEのコミュニティはそんな場です。

要は仲間たちに巻き込まれてナンボです。

これからも巻き込まれていくし、いっちょ噛みしていきつつも、さらにもっと外の世界を覗いては、このコミュニティに還元していきたいと思います。

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【告知】
こんな感じでTOCfE利用してますよーって紹介し合うイベントが、12月19日(土)、非日常なスペースで開催されます。

【東京開催】日常系非日常TOCfE ~日常の中でちょこっとやってみたこと言う会~
TOCfEと“合う”感覚をお持ちの方は、是非、ご参加ください。

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明日は、ゆみさんこと、吉田由美子さんです。

最近関わらせて頂くことがちょくちょくあるのですが、(略)、リードする技術もマインドも感服するばかりです。